ラダックからザンスカール 前編
レーからカルギルへの道
カルギル行きの前日。バスチケットを買いにバスターミナルへ行ったのに、「カルギル行きのチケットはここでは売ってない。ポログラウンドへ行って」とのこと。
ポログラウンドに行って、広いグラウンドを歩いて探しまわったものの、チケットオフィスらしきものは見当たらず。途方に暮れて、パレスビューホテルに入って聞いてみると、スタッフの一人が連れて行ってくれました…
まさか、停車してるバスの中に係員が居て、そこでチケット買えるなんて思わなかった。。。
このあと、レーからキーロン行きのバスチケットを買うときも車内販売だったので、あの辺ではメジャーな販売方法なのでしょうか。。
カルギルまでは400ルピー。5時半出発。
まだ薄暗いポログラウンド
バスは満員でした。チケットを買っていなかったツーリストは乗せてもらえてませんでした。ところが、あとからあとからどんどん道端の人たちを乗せる乗せる!!
他の人がしているように、私も立っていた女の子を膝に抱っこすることに。。その子が酔って吐き始めたので窓際に移動してからは、2人掛けの席に3人できゅーきゅーに座ることに。。
Pop なvolvo
ずーっと雨が降っていて、厚い雲におおわれていました。だからずっと薄暗かった印象です。
峠。子どもが多くて、トイレ休憩で何度もストップ…
カルギルに着いたのは14時半。約9時間のバス旅でした。
カルギルの町
カルギルに来るのは2度目。前回は2007年、レーからシュリナガル行きの際に1泊しました。あの時は夜に到着して、暗い豆電球が一つあるだけのボロボロの馬小屋みたいな宿に泊まったのでした。夜に少し歩いたバザールも狭くて暗くて男しか居なくて、なのでカルギルには暗くてちょっと怖いイメージしかありません。
今回は曇天ですが明るいうちに着いたので、町のなかを歩いてみました。
バザールは私の記憶より道端が広く、野菜から電化製品まで様々なものが売られ、たくさんの人で活気に溢れていました。が、やっぱり土地柄なのか女性が少ない。
天候のせいか薄暗く、何となくピリッと緊張感のある雰囲気。
小さなお店に入ってパウンドケーキとチャイをいただきました。
翌日からのザンスカールに向けて、向こうでは食べ物、飲み物を手に入れられないかも。。。と不安だったので、バスターミナル近くにあるHighland supermarket でお買い物。このスーパーマーケットは新しく綺麗で品揃えも豊富で、しかも機械のレジでレシートまで貰えました。
カルギルの町、12年前よりは大きく広く感じたけど、やっぱりどことなく安らげない雰囲気のある場所でした。
カルギルの宿
カルギルのタクシースタンドはバスターミナルに併設しています。明朝早くにザンスカールへ向かうので、タクシースタンドに近い宿に泊まりたいと思っていました。
すると、バスターミナルから見上げた位置にホテルを発見。
急な坂道を上がりますが、徒歩2分くらいの近さ。館内も部屋もきれいだったので、ここに決めました。
バルコニーからの景色。バスターミナルは真下。
ホットシャワーの出も良かったし、毛布もフワフワしてました。
Ladakh Hotel
1000ルピー
wifiはフロント付近でのみ使用可
※ 翌日わかったことですが、ザンスカール行きのシェアタクシーは1人ずつピックアップしてくれるので、バザール周辺のホテルに泊まっても大丈夫です。
ザンスカール行きのシェアタクシー
タクシースタンドでザンスカール行きのシェアタクシーを探しに行くと、あっという間にドライバーに囲まれましたが、そのほとんどがレーかシュリナガルへ向かうドライバー。その人たちがあーだこーだと話をして、ザンスカールに行くドライバーを電話で呼んでくれました。
5時出発で2000ルピー、明朝ホテルのフロントまで迎えに来てくれるとのこと。ホテルのスタッフにも話をしてくれて、電話番号を伝えて去っていきました。
カルギルに到着する時間帯によっては、翌朝のザンスカール行きシェアタクシーを見つけられない可能性も大だと感じました。
レーで甘いもの。
甘党なんです。チョコレートは麻薬。
とにかく甘いものが好きです。
2007年の旅では、ラダックの厚みのあるクロワッサンにはまって、毎日チャンスパまで買いに歩いてました。
2018年はチャンスパまで行かなくても、町の中心部にパンやケーキをテイクアウトできるカフェがいくつかあって、たまの贅沢を楽しむことができました。
一番好きなのは、ゴンパ・ソマの通りの角にある
Leh Cafe
いつも混んでるし、私の苦手なオシャレ系カフェなので、イタリア人のマルコおじさんとお茶したときに一度座っただけ。あとはテイクアウト。
ここで働いてたネパール人のロビンが、まぁそれはそれはテキパキと素晴らしい働きっぷりで、おすすめのケーキを教えてくれたりします。
ロビン。夏はレー、冬はゴアで働いてるんだと。
私のお気に入りは、アプリコットチーズケーキ!130ルピーと、ちょっとお高めだけど、こういう時は日本円換算。。
(写真が横になりません。。。)
普通のチーズケーキも食べてみたけど、アプリコットの甘酸っぱさがたまらなくおいしかったので、Leh Cafeに行くとアプリコットチーズケーキばかりテイクアウトしてました。
パンやクッキーの置き方も好き。
ちなみにこれは嫌いな置き方のベーカリー
それからもう一軒。
旧市街入り口の近くの
Coffee Cave
Wifi が必要な時や待ち合わせなどで何度か利用しました。
ここもオシャレ系。何かこじゃれたドリンクメニューが並んでて、値段は高め。
私は専ら、30ルピーのチョコレートボールと、40ルピーのレモンティー。
メインバザールを歩く人たちを眺めます。
一番奥の席が通りに面しているので、そこから行き交う人々を見るのが好きでした。混んでない午前中がおすすめです。
普段は安いクッキーとかビスケットとかチョコレートとかを食べてましたが、焼きたてのラダッキ・ブレッドにゾムサのアプリコットジャムを付けて食べたりもしました。
あーーーゾムサのジャムが食べたい!!!
日本に帰れば、クオリティの高いスイーツや安くてもおいしいお菓子が溢れてるんですけど…インドの高地で食べられる甘くておいしいものって、それだけで価値が上がる気がするんですよね。。
今年はラダックに行く予定は無いけど、各地の甘くておいしいものを探し歩きたいと思います。
デジェン・ナモの小さなカフェ
レーにはカフェやレストランがたくさんあります。
オシャレすぎるところは気後れするし、そういうところはお客さんも多いのでゆっくりできず落ち着かない。日本にいても、カフェより喫茶店派。
レーのカフェって、やたらオシャレ度が高いと思うんです。一人で入ってゆっくりするにはハードルが高いというか。個人的に。。
そんな私が出会った、レーNo.1のカフェが
『Sweet Restaurant 』
この白い看板だけが目印
有名なLala's cafeを探して旧市街を歩いた時、Lala's cafe のあるチョルテンのすぐ近くに、この看板が目に入りました。値段も書いてないし、ちょっと不安ながらも入ってみると、デジェンさんというナモ(お姉さん)が一人で切り盛りしてました。
名前はレストランですが、外から見ても小さく、入り口のカーテンをくぐって中に入ると
たったこれだけです。
長テーブル2台に、長椅子2つ。
つめて座れば6人いけるかな??くらいのコンパクトさ。
すぐ目の前がキッチン。
洞窟みたいな室内に、カーテン越しに入ってくる明るい光。可愛い窓からチラリと見える、外の世界。。
初日はチャイをお願いしました。デジェン・ナモは小さなキッチンで、小鍋にミルクを注いで手際よく、だけど静かに、チャイを作ってくれます。私はそれを眺めていました。
運ばれてきたチャイは甘くておいしいシンプルなチャイ。
この空間と、デジェン・ナモが醸し出す静かで優しい空気。あまりにも居心地が良いのと、お客さんも少ないので(でも近所の旧市街のお店からのオーダーが多くて、チャイとかレモンティーをデリバリーされてました)一時間くらい日記を書いたり本を読んだり…
ちなみに、チャイは一杯15ルピー(2018年)でした。マギーは25ルピー、オムレツは30ルピー。どれも小腹がすいたときにちょうど良い量でした。
お祈りのために火を灯すデジェン・ナモ
デジェン・ナモのカフェに行くためだけにでも、またレーに行きたいくらい!!
これからレーに行かれるかた。落ち着くカフェをお探しなら、是非デジェン・ナモのカフェを訪れてみてください。
レーのおすすめホテル&ゲストハウス(2019.8)
2018年の夏、約1ヶ月のラダック滞在中、3つのホテルとゲストハウスに泊まりました。
宿がいまいちだったら、もう少し早くラダックを発っていたかもしれません。
旅のスタイルや予算、譲れないポイントなどで各々の宿の☆付けは変わりますが、私の場合は
- 予算は1泊1000ルピーまで
- 室内でWi-Fiが使える
- 日中は自然光が入る明るい部屋
- お湯の出が良い。ギザのタンクが大きい
- ある程度きちんと掃除されている
条件はこんな感じ。
激安ゲストハウスではないので、探せば条件に見合う宿はたくさんあると思います。
ちなみに今回泊まった3つの宿は全て800ルピーでした。
Smanla guest house
到着して宿探すのが嫌だったので、日本から予約しました。予約サイトを見ると、同じような価格で良さげな宿がいっっっぱいあったのですが、私が惹かれたのはこの写真↓↓
この緑いっぱいの庭。
実際にここ、緑と花でいっぱいでした。
★ おすすめポイント
・とにかく庭がきれい
・中心地から離れていて、周りが畑と林なので静か
・スタッフが少ない
▲ いまいちポイント
・まわりに店がない(一軒あったけど、ほとんど閉まってた)
・Wi-Fiが室内に届いたり届かなかったり。。
大きめの室内にはベッド2台。きれいでも汚くもなく、いたって普通。シャワーの出は問題なし。大きなパラソルの下でくつろげる、景色の素晴らしい共有スペースもありました。ここはとにかくお花好きの人にはおすすめです。
Palace view guest house
早朝5時にカルギルへ向かうため、ポログラウンドに近いこちらの宿に移動しました。
ここは有名なんですね。インド人ツーリストからも人気があるみたいです。
ポログラウンドが目の前
★ おすすめポイント
・ポログラウンドが近い
・Wi-Fi強い
・お湯の出がいい
・窓が大きくて明るい部屋
・景色がいい
▲ いまいちポイント
・人の出入りが激しい。スタッフが多い
・ポログラウンド入り口付近の尿臭が酷い
人気があって、ザンスカールから戻ってきたら満室で泊まれませんでした。
Hotel Ladakh view
ここが私のベスト宿!!ほぼパーフェクトな宿。
オープンしたばかりでネットにも載っていなかったのですが、満室だったpalace view guest houseのスタッフがここのオーナーに連絡して連れて行ってくれました。
場所はPalace viewからしばらく坂を登ったところ。Junaid guest house の向かいです。
あまり見かけない全面ガラスの玄関ロビー。中は宿泊棟とレストラン棟の二棟からなっています。
大きく明るい玄関
部屋は基本こんな感じ。スタッフの赤ちゃんはお留守番てお昼寝中。。
おすすめなのは、ガラス窓で囲われたレストラン。景色最高!!レーの街の景色や、下の通りを行き交う人々を眺めてるだけで、時間が流れていきます。。
レストランといっても、いつ行っても誰も居ない、共有スペースみたいな場所。チャイを飲みながら日記を書いたり、お掃除スタッフの娘、シェナースちゃんと遊んだり…
オーナーはムスリムのおじさん。穏やかで、とてもいい距離感を保ちながらも、困った時は助けてくれる、素晴らしいひとでした。
スタッフはキッチン担当のハニーフさんとお掃除担当のお姉さん(シェナースちゃんのママ)。二人とも英語は全く話せませんが、物静かでキッチリと仕事こなすタイプ。スタッフがうるさかったり、スタッフが多すぎる宿が好きではないので、その点でもこのホテルは私にとって最高でした。
オーナーがオーダーした、カシミールの伝統彫刻が施された扉
★ おすすめポイント
・スタッフの少なさと落ち着いた雰囲気
・景色最高のレストラン
・とにかく清潔
・広いバスルーム。お湯の出も良いし、水はけも良い。洗面台の高さなども絶妙。
・屋上で洗濯干し放題
・室内、床は柔らかい絨毯。これも丁寧に掃除してもらえるのできれいで気持ちいい
・少し歩けばレー王宮!
▲ いまいちポイント
・室内だとWi-Fiがほぼ使えない
・下の階は暗い
私が泊まった2週間はインド人ツーリストしか見かけませんでしたが、とっても素敵なホテルなので、近いうちに人気宿になっていくんじゃないかと思います。
宿のホームページはこちら
https://ladakh-view.business.site
参考になれば嬉しいです。
ラダックからスピティへ④
Day ③コクサルからカザ
テントで朝を迎え、外でトイレして周りを見渡してると、何やらみんな慌ただしく動いています。
「あと20分でバス出発するよ!」
まだ8時やのに?!昨日は10時出発って言ってなかった?!!
文句言う暇もなく、荷物をまとめて着替えて、ばたばたと外へ。ダバでチャイを飲んで、バスは8時20分に出発。180Rs
グランプーを過ぎて、昨日通れなかった小さな土砂崩れは整えられていました。グランプーからカザまではほとんどが悪路で、特に最初の方はガッタガタのガッタガタ!
ぬかるみにはまるトラック。。。
ずっと悪路だけれど、ずっとずっと絶景。途中2回ほど乗客は降りて岩場や小さな小川を渡って行かなくてはならなくて、公営バスに乗りながらトレッキングしてる気分。
濡れて重くなった革のサンダル
バタルで休憩。暑くなってきたのでトイレで着替え。
見渡す限り、グレーの大地が広がります。
完全な中継地。こういう世界もいいなと思います。
バタルを出ると、バスはどんどん高度を上げていきます。まわりも同じようなグレーの山、山、山。なのに、窓の外の景色から目を離すことができませんでした。
きつい傾斜の登りを終えて、なだらかな丘が見えてきます。遠くからでも、タルチョが鮮やかに揺れているのがわかります。
そこがクンズム・ラでした。
10分ほど停車し、クンズム・ラを出たのが14時。峠を越えて下っていくのですが、前方で車両故障があってストップ。
小一時間待ちました。こんな時、インドの人は遠くまで状況を見に行きます。元気。。
ここからどんどん下っていくと、左手に谷が大きく開けていって、それを横切るように平地が見えてきます。スピティです。
地図の上を進んでいる。地図の上を走っている。そんな気分。
カザに向けて右折してからは、The スピティの景色が広がります。ロサルでパスポートのみのチェックがあり、20分休憩。ここはもう中継地ではなく、小さな集落があって、人の暮らしが見えました。
ロサルの村
スピティ川に沿ってカザに向かって進みます。
日が暮れた頃、左前方にキーゴンパが見えてきました。ガタガタに揺れるバスから、薄青いようなぼんやりとした景色の中に浮かぶキーゴンパは、3年前よりも遥かに神秘的で美しく見えました。
そしてバスはキーゴンパの対岸にあるラングリック村を越え、19時にカザのバス停に到着。
長かった。。。
一緒に乗ってたインド人(パンジャービー)は、「もうこのルートは二度と使わない!」と疲れきっていました。
私は… 私は、また乗ってもいいかなと思います。というのも、この数年のスピティブーム(特に国内旅行者の増加)もあって、カザからレコンピオの道路の多くはしっかり整備され、アスファルト化がすすみました。グランプー・カザ間もいつかそうなる日がくるのではないでしょうか。快適なのも好きですが、砂埃をあげて走るトラックや、ガタガタとスピードを上げられないバスには、奥地らしさが詰まっていると思うのです。
長々と書いてきましたが、↓まとめ↓
☆ラダックからスピティへは、グランプーでマナリからのスピティ行きバスに乗れば行ける
☆何もなければ、2日で行ける
以上です。
ラダックからスピティへ③
Day ②キーロンから、その先
朝からシトシトと雨。
キーロンの汚い宿でチャイを飲んでバスを待ちます。
まずスピティへの分岐点、グランプーへ。マナリからスピティへのバスがグランプーを通過するのが10時頃。ということで6時半のバスで出発。 ※4時半のバスもありました
キーロンのバススタンド。
11年前にバスでマナリからレーへ行った時も、夜遅くに着いて早朝出発だったので、キーロンのことはバススタンドの記憶しかない。今回も。。
定刻通りにバス出発。途中で大量の荷物をピックアップして屋根にくくりつける作業があって20分くらいロス。
しばらく走ってコクサルで朝ごはん休憩。。朝ごはん休憩、必要??!
グランプーでバスを捕まえなければならない私はどきどき。
まさかまた戻ってくることになるとは知らず。。。
休憩を終え、しばらくぬかるみ道を走ったところで突然、グランプーだと告げられました。屋根にくくりつけられたバックパックを取りに上がり、必死に下ろしてる途中でバスが動き出し、車体をガンガン叩いて止めてもらい、荷物と共に降り立った場所は、
ただの路上。。。
町でも村でもなく、ただ道があるだけ。。
岩場でトイレ。
マナリからのバスも悪路のため遅れていて、何もない路上で岩に座って待ちます。
同じくカザへ向かう家族
スピティへと続く土の道
11時にマナリ→スピティ行きのバスが到着。乗客は7割くらい。バックパックも持ち込みOKでした。
ところが。。
分岐点で止まったままバスが動かない。待っても待っても動かない。
聞くと、スピティへの道が土砂崩れでcloseしているとのこと。。
数台のジープが引き返してきて、「無理だよ」と。バイカーも引き返してきて諦め顔。
少し進んですぐに土砂崩れポイントがありました。
行けそうな気がしなくもないのに。。
私と、幼い子どもがいたインド人夫婦、チベット系の顔の女子2人以外は全員、道路の状態を確認しに遠く遠く先の方へ歩いて行ってしまいました。
みんな戻ってこない。
どこまで行ったんだろう?
もし昼から出発したら、夜中にカザに着くのだろうか?
引き返すとしたら、キーロン??キーロンなんか戻りたくない。
もうスピティ行かなくていいんじゃない。。
暇を持て余して、色んなことを思いました。。
みんなが戻ってきたのは16時すぎ。大きな土砂崩れが起きてるので、あしたもどうなるかわからないと。。
その後、バスが動いたのは18時すぎ。前ではなく、後ろへ引き返し始めました。
向かったのは、朝ごはん休憩で止まったコクサル。こんなダバだけのところで??と思ったら、ダバの裏側にテントが建てられていて、泊まれるようになっていました。
500Rs テントの内部は大きなベッド一台のみ。共同トイレは外。シャワーは見当たらず。。
川を挟んだ向こうの岩場の灯りは、ゴンパでしょうか…
バスは明朝10時にカザに向かって出発とのこと。これから重機が入って明日までに道路を復旧するのだそう。
隣りのテントに子連れインド人家族が入ったので、何となく安心。連日の移動での疲れもあって、すぐに眠りにつきました。
あしたはスピティ。無事カザにたどり着けるのでしょうか。。
ラダックからスピティへ②
Day①レーからキーロン
前日にバススタンドでチケット購入。
正確には、バススタンドに止まってたバスの車内にいた係員から購入。
★レー~キーロン485Rs
4時集合、4時15分出発と。。
真っ暗でも、いざとなれば何とかなるはず。でも怖いなー。。と思ってたら、ホテルのオーナーがバススタンドまで車で送ってくれました。(このホテルについてはそのうち書きます。オーナーはモーニングコールで起こしてくれて、真っ暗なバススタンドに何人かツーリストが集まるまで一緒に待っててくれました。。ど親切ホテル)
真っ暗。。
4時15分、定刻通りに出発。
Upshi 朝ごはんタイム。
前から2列目だったので、フロントガラスからの絶景を堪能。
セルチュまでは順調。が、14時前になり
ガタガタの石ころ道で渋滞。突然ストップ。。
道を横切る川が現れて立ち往生。
動く気配なし。
緩い川なら越えられるけど、1ヶ所まとまった流れが出来てしまったらしい。しばらくしてトラックで来たインド軍の兵士が、上流へ向かって大きな石を投げて、川の流れを変える作戦開始。
途中で動けなくなったバイクを助けに行く人たち。寒いのにずぶ濡れに。
3時間後。。流れが変わったのかどうかわかりませんが、最後の濁流を何とか渡りきり、車内も対岸に居た人たちからも歓声と拍手が沸きました。
一体感が凄かった。。
Suraj taal(湖)
夕方頃からお腹が張って、完全に下痢の兆候で景色どころではなくなり、早く着いてくれ…と祈るだけ。。
キーロンに着いたのが20時。すっかり暗くて宿を探す体力もなく、翌朝早く出発するので客引きに付いてバススタンド前の汚い宿へ。
本当に汚くて(ごみ箱に水がたまって生ゴミ入れみたいになってた)、そして南京虫にやられました。。やっぱりな…という感じ。
宿の名前もわからない。。。
ラダックからスピティへ①
これが一番書きたかったこと。
スピティに行くにはマナリ・ルート(時計まわり)とシムラ・ルート(反時計まわり)がある。
ラダックから南下すると時計まわりのマナリ・ルートになる。のですが。。
私が求めていたのは、ラダックからマナリを経由せずにバスでスピティに入る方法。
インド人の友人に聞くと、矢印のグランプー(Gramphoo)で降りて、マナリからスピティに向かうバスを待てばいいんじゃないかと。
結局それが正確だったけど、バスは何時に来るの?私は何時にグランプーに着いておくべき??グランプーってどんな町??
詳しいことはわからないけど、行けなくはない。とにかく行ってみるしかない。そんな感じで、ラダックからスピティへ。。
Day ①レー→キーロン
Day ②キーロン→グランプー→そこから500mくらい→引き返してコクサル
Day ③コクサル→カザ
3日かかりましたが、何もなければ2日で行きます。私が行った8月半ばは大雨の影響をもろに受けて、2日目はもうスピティには行けないんじゃないか…好きじゃないマナリに行くしかないんじゃないか…と半分スピティ行きを諦めたのですが、3日目にカザに到着することができました。
次回、Day ①です。
はじめに。。
この4ヶ月くらい、去年(2018年)の約半年の北インドのことをまとめようと思って、思って、思って、時間が過ぎて、
令和になったら始めようと思って、思って、
休日の度にやろうと思って、
とにかく何か書かなきゃ始まらないので今日から始めることにしました。
主に北インド。ヒマーチャル、スピティ、ラダック、ザンスカールはおまけ程度。
ハリドワール、リシケシュ。
あと、ラジャスタン。北インドじゃないけど、大きなインドを分割したら北に位置するから、ラジャスタンも北インド。
こういうブログもホームページもたくさんあって、たくさんの人が旅をして、インド情報はいっぱいあります。
でも去年、ラダックのレーからバスでスピティへ抜けるルートを考えた時、正確な情報が全く得られなかった。その辺に詳しいインドの友人に聞いても、正確なことはわからなかった。幸い私には時間があったけど、あまり時間がなかったら凄く不安だったと思う。
必要最低限の情報のみで旅するのは楽しい。けど、自分が得た情報が誰かの役にたてばいいな。。私の好きな場所が誰かの目にとまるといいな。。
そんな思いで北インドブログを始めることにしました。
サングラ渓谷の果ての村、チットクル。