ラダックからスピティへ④
Day ③コクサルからカザ
テントで朝を迎え、外でトイレして周りを見渡してると、何やらみんな慌ただしく動いています。
「あと20分でバス出発するよ!」
まだ8時やのに?!昨日は10時出発って言ってなかった?!!
文句言う暇もなく、荷物をまとめて着替えて、ばたばたと外へ。ダバでチャイを飲んで、バスは8時20分に出発。180Rs
グランプーを過ぎて、昨日通れなかった小さな土砂崩れは整えられていました。グランプーからカザまではほとんどが悪路で、特に最初の方はガッタガタのガッタガタ!
ぬかるみにはまるトラック。。。
ずっと悪路だけれど、ずっとずっと絶景。途中2回ほど乗客は降りて岩場や小さな小川を渡って行かなくてはならなくて、公営バスに乗りながらトレッキングしてる気分。
濡れて重くなった革のサンダル
バタルで休憩。暑くなってきたのでトイレで着替え。
見渡す限り、グレーの大地が広がります。
完全な中継地。こういう世界もいいなと思います。
バタルを出ると、バスはどんどん高度を上げていきます。まわりも同じようなグレーの山、山、山。なのに、窓の外の景色から目を離すことができませんでした。
きつい傾斜の登りを終えて、なだらかな丘が見えてきます。遠くからでも、タルチョが鮮やかに揺れているのがわかります。
そこがクンズム・ラでした。
10分ほど停車し、クンズム・ラを出たのが14時。峠を越えて下っていくのですが、前方で車両故障があってストップ。
小一時間待ちました。こんな時、インドの人は遠くまで状況を見に行きます。元気。。
ここからどんどん下っていくと、左手に谷が大きく開けていって、それを横切るように平地が見えてきます。スピティです。
地図の上を進んでいる。地図の上を走っている。そんな気分。
カザに向けて右折してからは、The スピティの景色が広がります。ロサルでパスポートのみのチェックがあり、20分休憩。ここはもう中継地ではなく、小さな集落があって、人の暮らしが見えました。
ロサルの村
スピティ川に沿ってカザに向かって進みます。
日が暮れた頃、左前方にキーゴンパが見えてきました。ガタガタに揺れるバスから、薄青いようなぼんやりとした景色の中に浮かぶキーゴンパは、3年前よりも遥かに神秘的で美しく見えました。
そしてバスはキーゴンパの対岸にあるラングリック村を越え、19時にカザのバス停に到着。
長かった。。。
一緒に乗ってたインド人(パンジャービー)は、「もうこのルートは二度と使わない!」と疲れきっていました。
私は… 私は、また乗ってもいいかなと思います。というのも、この数年のスピティブーム(特に国内旅行者の増加)もあって、カザからレコンピオの道路の多くはしっかり整備され、アスファルト化がすすみました。グランプー・カザ間もいつかそうなる日がくるのではないでしょうか。快適なのも好きですが、砂埃をあげて走るトラックや、ガタガタとスピードを上げられないバスには、奥地らしさが詰まっていると思うのです。
長々と書いてきましたが、↓まとめ↓
☆ラダックからスピティへは、グランプーでマナリからのスピティ行きバスに乗れば行ける
☆何もなければ、2日で行ける
以上です。